~ヒロシマから世界へ平和を発信~

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「広島旧陸軍被服支廠出汐倉庫」自由見学会が3月26日~4月2日行われました。4月1日、HRCPスタッフ3名が紙芝居『8月のウサギ 被服支廠物語』を拝見しました。

昨年完成した紙芝居は、被爆者の切明千枝子さんの証言を聞いたひとりの大学生が、友人らと共に「ヒロシマ・ヤング・ピース・ビルダーズ」を結成してシナリオを書いたことから始まりました。

今回は、物語の中心である「旧陸軍被服支廠」の建物の前で、初めて上演されました。

この作品は、ウサギを主人公にして、子供向けのわかりやすい内容です。軍服の材料としてウサギの毛皮が使われていたことを初めて知りました。戦前の歴史や建物のこと、原爆投下後、臨時の救護所として、多くの人が運ばれたことなども伝えています。この建物の中で亡くなっていった人たちも、きっと喜んでおられるのではと思いました。

若い世代が自ら考え、企画し、多くの人に呼びかけて行動する姿に感動しました。紙芝居の朗読に参加した人、見た人、双方の心に平和の種がまかれたと思います。こうして、次の世代に非戦と核兵器の恐ろしさを継承し、伝える姿を心強く思いました。この被爆建物「旧陸軍被服支廠」が保存活用されることを、強く願っています。

(昨年の制作過程を取材した「紙芝居でつなぐ赤レンガの記憶」というテレビ番組がユーチューブで公開されています)

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