吉田章枝さんの被爆体験証言
2024年7月8日から10日、被爆地広島にて、世界の主要な宗教の指導者やテクノロジー企業の代表が集い、「平和のためのAI倫理:ローマからの呼びかけにコミットする世界の宗教」が開催されました。
79年前、破壊的技術である核兵器により壊滅的な被害を受けたヒロシマ、そこから立ち上がり、世界の平和を追求する街としてよみがえった広島で、このようなイベントが開催されることは、大変意義深いものでした。
最終日、HRCP証言者の吉田章枝さん(95歳)が参加者の前で自らの被爆体験を証言しました。話が進むにつれ、会場の雰囲気が変わってきたと感じました。参加者は吉田さんの話に心を動かされ、深く共感した様子でした。「二度と戦争はしてはいけない。争いへの大きな流れに流されてはいけない。この流れを止めなければならない」という吉田さんの訴えが参加者の心に届いたものと感じます。証言後、何人もの参加者が吉田さんのもとを訪れ、感謝と感動を口にしていたそうです。
その後原爆ドームの前で、宗教指導者の代表により、人工知能(AI)を善の方向に導く必要性と緊急性を主張する文書に署名がなされました。
世界の宗教指導者が、79年前の広島で起こったことを理解し、ヒロシマの願を多くの人に伝えてくださることと信じます。そして、これからの技術革新が平和のもとで行われますよう祈ります。
